「逆さまつげ」の治し方・手術を形成外科医が解説 原因・放置のリスクとは?
逆さまつげを放置するとどうなる? 気になるダウンタイムについても教えて
編集部: ダウンタイムはどのくらいかかるのですか? 中林先生: ダウンタイムとは手術後、腫れや痛みなどがおさまり、傷が落ち着くまでの期間のことで、逆さまつげの手術の場合は、手術したのが上瞼か下瞼かでダウンタイム中の症状が異なります。 上瞼の場合、二重のラインに沿って切開するので、傷跡は目立ちませんが腫れが1ヶ月くらい続きます。 下瞼の場合、腫れは2週間くらいで引くのですが、傷跡が落ち着くまでに1ヶ月程度かかります。その間は、傷口にテープを貼っていただいたり、薬を塗布していただいたりしています。 編集部: 逆さまつげを放置するとどうなるのですか? 中林先生: 全ての逆さまつげが放置しておくと悪化するわけではないのですが、やはり悪化して眼球がどんどん傷ついてしまうケースもありますので、症状の有無にかかわらず、一度、専門の医療機関で診てもらうことをお勧めします。 編集部: 「目の手術」というのはちょっと心配です。 中林先生: 痛みを心配される方も多いかもしれませんが、例えば当院では、基本的に笑気麻酔を使用して手術を行いますので痛みの心配はありません。手術への恐怖心も和らぐと思います。 編集部: 手術費用・手術時間はどのくらいですか? 中林先生: 一般的に手術にかかる時間は1時間以内です。費用は片側か両側か、どの術式を選択するか、などによっても異なりますので、医療機関で診察をしてもらったうえで確認してください。 編集部: 最後に、Medical DOC読者へのメッセージがあればお願いします。 中林先生: 「逆さまつげ」というと、まつ毛や瞼だけの問題だと考える方も多いと思いますが、放置しておくと眼球に傷がついたり、そこから菌などが入ったりして、大切な「目」に病気を引き起こしたり、視力の低下を招いたりします。 そうならないためにも、気になっている方は、ぜひ一度、専門の医療機関に相談してみてください。ここでは保険適用の治療法について解説しましたが、それ以外の治療法にも安全で効果の高いものがたくさんあります。