「家に帰してください」と犯人にお願いする女の子

昔から漫画を描くことが好きな藤やすふみ(@y_asufumi100)さんは、X(旧Twitter)や投稿サイトにて「都市伝説に求める女」を投稿。主人公のかごめが数々の都市伝説に遭遇するという短編漫画で、こっくりさんなどの有名な話だけでなく、マイナーな都市伝説も登場する。今回は「サーカスは人さらい」を紹介するとともに、著者に本作が誕生したきっかけについても話を聞いた。 【漫画】「家に帰して」と犯人にお願いする女の子だが…!?本編を読む 「サーカスは人さらい」という都市伝説がある。「遅くまで外にいると人さらいにさらわれてサーカスに売られる」など、昭和初期のころまで子どもへのしつけで使われていた脅し文句だと言われている。 ある日、女の子がピエロの仮面を被った二人の男に誘拐され、「お願いです。家に帰してください！誰にも言いませんから」と必死にお願いをする。けれど、男に「信用できねえなぁ」と笑いながら言われ、相手にしてもらえない。 恐怖に怯えた女の子は「サーカスに売り飛ばさないでください！」と言うと、男たちは顔を見合わせる。焦った子分が「そうなんですか兄貴!?」と聞くと、兄貴は「ロリコンジジイからの依頼」だと説明をしてなんとか誤解を解こうとする。 しかし、女の子を誘拐した事実に変わりはない。すると、主人公のかごめが突然現れて、芸を披露しながら「さらうなら私をさらってください！」と言うではないか!?そして、このあと事態は思わぬ方向へ発展するのであった。 ――本作はどのように誕生しましたか？ サーカスの都市伝説のみを描こうとしていましたが、サーカスに入団し技を披露するだけでも相当な努力が必要だと知り、いかに大変なのかをかごめに表現させました。 「都市伝説に求める女」はホラー漫画のようだが、ユーモアも溢れる短編漫画だ。都市伝説やホラーに興味や関心があれば、この機会にぜひ読んでみて！ 取材協力：藤やすふみ(@y_asufumi100)