『危ねぇ知らなかった!』危険回避! 知らないと怖いブレーキパッドの交換タイミング~カスタムHOW TO~
ブレーキパッドはクルマの中のメンテナンスしなければならないパーツの中で最も大切な部分。ブレーキが効かなければ重大なトラブルにつながってしまうためとても重要な部分だ。かつブレーキパッドは手軽にチューニングでき、大きな変化も感じられる部分。 【画像全3枚】
チューニングの入門箇所としてもピッタリな部位である。
◆重要なのは“適材適所”とタイミング!
そんなブレーキパッドはステージに合わせたものを選ぶこと、同時にもうひとつ重要なのは、どのくらいまで使ったら交換するかということ。ブレーキパッドは鉄製のバックプレートの上に摩擦材が貼り付けてある。その摩擦材がローターと擦れることにより摩擦を発生し、減速していく。当然使えば使うほど摩擦材が減って、ブレーキパッドは薄くなっていく。この摩擦材をどこまで使うか。
理論的にはバックプレートの上に乗っている摩擦材がなくなるまで使えるわけだが、それではあまりにも危険。一般的に普通に走るクルマであれば残り数ミリ程度までは使えると言われている。だが、スポーツ走行やサーキット走行となると話は大きく変わる。
結論から言えば、サーキット走行では、ブレーキパッドの摩擦材の厚みは、新品時の半分までにしておきたい。半分というとまだまだ残っているように感じるが、実はすでに性能が大きく低下していて、そこからさらに加速度的に摩擦材は減っていくのだ。
何故かというと、ブレーキパッドは減れば減るほど、その全体の体積が減る。ブレーキをかけることによって発生する熱はパットとローターなどが吸収していて、その体積が大きければ大きいほど全体の温度は上昇しない。パッドが減っていくとその全体の体積が減っていくので同じブレーキングをしてもどんどんブレーキパッドとローターの温度は高くなっていく。温度が高くなっていくので、よりブレーキパッドに負担が大きくなり減りやすくなるのだ。
サーキット走行でさっきまでは全然ブレーキパッドが減らなかったのに、残量が半分を切ったら、急にめちゃくちゃブレーキパッドが減るようになったということになるのだ。