アマチュアのミスは「速く振る=飛ぶ」という誤った認識が原因だった!?【スウィングは”加速”より”等速”がいい・前編】
ダメな理由➁「打ち急ぎによるアーリーリリース」
「加速させると手が動きやすく、アーリーリリースに。ハンドレイトやアウトサイドイン軌道になり、スライスも引っかけも出ます」
「加速」よりも大事なことは『等速』
ヘッドを加速させようとするからミスが生まれる。そう断言する北野プロは、加速よりもっと大切なことがあると言う。 「スウィングで大事なことは“芯で打つこと”です。より具体的に表現するなら、インパクト効率を上げることです。ただ芯で打つだけならボールは飛びませんが、そこに自分の体重やエネルギーを乗せ、インパクト効率を上げる、それが最重要課題です。そしてそれを実現させるには、何も足さない『等速』の意識がベストなんです」 確かに“等速”を意識すると、力んだり、急いだり、暴れたりするイメージはなくなる。では、等速を意識したスウィングのメリットは何なのか? 「たくさんありますよ。まずはミート率が上がることです。芯に当たりやすくなりますから、再現性が上がりますし、当然、ミスヒットも減ります。インパクト効率が上がるわけですからドライバーからウェッジまで平均飛距離も伸びるでしょう。また、体力&気力をセーブできるのも大きいです。これもクルマで考えるとわかりやすいです。急加速や急減速は燃費が悪いですよね。等速で振れば、エネルギーのムダ使いがなくなり、体力も気力も温存できます。最初は『速く振ろうとしない』。それだけでいいんです。加速ではなく、等速を意識するだけで、上達の近道がきっと見えてくるはずですから」