メッシ&ロナウド時代が終わって選考は難しく

ロドリとスペインはEURO2024の主役に photo/Getty Images

バロンドールの選考は毎年議論を生むが、今年はさらに難しくなっているか。 6月の段階ではラ・リーガとチャンピオンズリーグを制したレアル・マドリードよりイングランド代表MFジュード・ベリンガム、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールの受賞が妥当かと思われた。 ただ、今夏はEURO2024とコパ・アメリカ2024があったため、それも大きな選考材料となる。EUROではベリンガム擁するイングランドが惜しくも準優勝、ヴィニシウスのいるブラジルは準々決勝で姿を消している。ベリンガムはインパクトを残したが、準々決勝を欠場したヴィニシウスにとっては消化不良な大会となったと言える。 そのEUROを制したスペイン代表からは、マンチェスター・シティMFロドリが大会MVPに選ばれている。昨季のマンCはCL制覇こそ届かなかったが、プレミアリーグのタイトルは手にしている。中盤で全てをコントロールしてきたロドリも候補者だ。 レアルとスペイン代表の両方で大成功を収めた右サイドバックのダニエル・カルバハルもいるが、DFの選手がバロンドールを受賞するのは簡単ではない。 リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドが支配していた時代が終わり、今後はバロンドールを選ぶのが難しくなってくるかもしれない。今年の選出を巡ってもサッカーファンの間で意見は割れそうだ。