有線+ワイヤレスでの接続にも対応しタッチ操作も可能! 15.6型モバイルディスプレイを試す
OSDメニューはタッチで操作
最後にOSDメニューについても触れておこう。OSDメニューは、本体右側面の物理ボタンでオンにした後、実際の操作はタッチで行う仕組みになっている。ボタン操作でもある程度のことはできるが、あまり直感的ではなく、タッチを用いた方が自然だ。 項目については必要最低限といったところで、シチュエーションに合わせた表示モードなどは用意されていない。ブルーライト低減機能があるくらいで、至ってシンプルだ。 なお、ワイヤレス接続関連の項目が用意されているかと思いきや、あるのは接続方法をワイヤレスに切り替えるボタンだけだ。これにしても、ケーブルを接続せずに電源を入れさえすれば自動的に切り替わるので、わざわざこのOSDメニューから切り替える必要は薄いだろう。
ワイヤレス接続およびタッチ対応としてはリーズナブル
以上のように、有線/無線を問わずさまざまなプラットフォームに対応するなど、汎用(はんよう)性の高い製品だ。ワイヤレス接続も、自前のアプリをインストールするといった手間がかからないので(Wi-Fiに手動接続しなくてはいけない場合はあるが)、一時的にゲストに使わせたい場合などにも適している。 マイナスポイントは、容量3000mAhのバッテリーを搭載していることもあってか、重量がカバー込みで1kgを超えていることだ。持ち歩いての利用がメインであれば、ワイヤレスで接続できるメリットが、この重さに相殺されてしまう可能性がある。本当にワイヤレス接続が必要か、慎重に判断した方がよいだろう。 また付属のスタンド式カバーが、この自重を支えるのにはギリギリの強度で、角度を変えようものならすぐに倒れがちなのは気になるところだ。据え置きで使うのであれば、タブレットスタンドを調達するなど、他の設置方法も検討すべきだろう。 右側面にOSDメニューの操作ボタン、左側面に各種端子が配置されており、有線接続時は縦置きが実質不可能なのも、使い方によってはネックとなる。無線接続時は左側面を下にすれば縦置きできなくはないが、付属のカバー兼用スタンドは縦置きを考慮しない設計ゆえ、自前でスタンドを調達する必要がある。同社製品は、そろそろ縦置きのギミックを検討すべきだと感じる部分だ。 一方で実売価格は5万9800円と、ワイヤレス接続対応かつタッチ対応の製品としてはかなりリーズナブルだ。保証期間こそ1年と標準的だが、汎用性の高いワイヤレス接続や、音声系の機能が充実していることに魅力を感じるユーザーには、注目に値する製品と言えそうだ。
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