惜しまれつつ閉店した街で評判のベーカリーが「冷凍パンの自販機販売」で再出発「時間に追われていた」店主が「今は落ち着いて作れるように」娘とともに作る冷凍だけど“焼きたて”の味
作った冷凍パンは、この自動販売機で売っています。 2023年の閉店以来、度々寄せられていたという、「もう一度、ヴェグリのパンを食べたい」という声に応えるために…。 国の補助金制度も活用し、「冷凍パン自販機」という新たな事業形態にチャレンジ! 今年6月、再スタートを切りました。 小野さん: 「粗熱が取れたら、なるべく劣化が始まる前にシールして、早く冷凍にして美味しさを閉じ込めておきたいので…」 これまでとレシピは同じですが、自販機に入るサイズにするため一部のパンは、形を変更。 封をし終えたらすぐに、新たに購入した冷凍庫でしっかり凍らせます。 冷凍パンの自販機は現在、店舗の前と塩尻市内の別の場所のあわせて2台が稼働しています。 森記者: 「いろんなパンがあって迷ってしまいますが…季節限定のマロンデニッシュを買ってみようと思います。商品を選んで…お金を入れます」 「お!出てきました。冷凍パンなので当然ですが、つめたいです」 種類によって1個入りから3個入りで、価格は300円から600円ほど。 およそ50種類のメニューから、定期的に入れ替えます。 購入した冷凍パンの食べ方はというと… 自然解凍か、電子レンジで40秒ほど加熱したあと、予熱しておいたトースターへ。 様子を見ながら2~3分温めれば… 焼きたてと同じような、こんがりとした食感や香ばしさが味わえます。 賞味期限は、冷凍状態で3か月。 24時間365日好きな時に買えるとあって、リピーターも増えてきました。 購入した人: 「これ(カンパーニュ)おすすめです。おいしいです」 購入した人: 「マロンデニッシュと、ドライフルーツとナッツのフィセルを買いました。これはもう、自販機になる前からすごく好きでよく買っていました。おいしいパンをいつでも、自分のタイミングで食べられるというのはありがたいです」 作り手にとっても、売れ残りや劣化による廃棄がほとんどなく、在庫をストックしておけるというメリットも。 小野さんはいま、大好きなパンを焼き続ける喜びをかみしめています。
小野綾子さん: 「お店のときはもう時間に追われてやることが多かったので、今本当に落ち着いて穏やかな気持ちでパンを作れて、それが一番なんか良かったかなって思えています。おいしいパンでみんな幸せになれるから。幸せになれるお手伝いが出来たらいいなって思っています」
信越放送
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