独VW、中国新疆工場売却で合意 上海汽車との提携延長
[上海 27日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は27日、中国新疆ウイグル自治区にある上海汽車(SAIC)との合弁工場を上海政府傘下企業に売却することで合意したと明らかにした。 新疆は中国政府によるウイグル族弾圧が指摘され、VWにとって社会的信用やブランド価値に関わるレピュテーショナルリスクになっていた。VWは今年に入り、新疆事業の将来の方向性についてSAICと話しているとしていた。 売却先は上海政府傘下の上海臨港発展集団の子会社、上海汽車車両検査認証(SMVIC)。新疆ウイグル自治区トルファンと上海のテストコースも売却する。売却額は明らかにしていない。 新疆工場ではかつてVWのサンタナの組み立てを行っていたが、ここ数年で重要性が低下。従業員約200人が最終的な品質チェックを行い、現地販売店への納入を行うにとどまっていた。 一方でVWはSAICとの提携を10年延長して2040年までとする。30年までに18の新モデルを発表することを目指す。