鹿児島県 土木フェスタ 建設業の魅力、重機で体験 奄美高校もイベント展開
建設業の魅力をPRするイベント「土木フェスタinあまみ」が16日、奄美市の名瀬観光船バースであった。重機の体験試乗や区画線引きなど土木事業に関わる多彩な企画を開催。11回目の今回は「奄美高校フェスタ」も併催され、時折小雨が降る中、多くの家族連れでにぎわった。 次世代を担う子どもたちに建設業の役割を伝え、将来の担い手確保につなげようと企画。業界関係者で組織する県建設業協会奄美支部(畠利文支部長)が主催した。 地域一体型イベントで県大島支庁や奄美市、警察、消防、自衛隊、海上保安部など多くの官公庁が参加。体験ブースや各特殊車両の試乗などを展開した。 特設ステージでは土木関連のクイズや子どもたちによる運搬用一輪車のレースなど開催。この日のイベントは大雨に見舞われて開催時間が短縮されたが、全プログラムを実施。地元ダンスクラブが雨の中で発表を続け、会場を盛り上げた。 奄美高校フェスタは、専門性を生かしプログラミング、高齢者疑似体験など各学科でブースを展開。高校生たちが地元の恒例イベントに新たな魅力を添えた。 重機の体験ブースではタワーリフトやショベルカー、高所作業車などを配置。各車両を試乗した龍郷町の秋名小3年、村上泰佑君(9)は「乗り物が好きで毎年参加している。教わりながらうまく操作ができて楽しかった」と笑顔を見せた。 県建設業青年部会奄美支部の且優藏支部長(39)は「建設業が将来の選択肢になるとともに、奄美の活気を取り戻したい願いがある。フェスタ以外にも企画を検討し、これからも奄美全体を盛り上げていきたい」と語った。