和歌山県産みかん・産出額9年連続で日本一
2023年の和歌山県産のみかんの産出額が335億円となり、9年連続で日本一となったことが、農林水産省の生産農業所得統計でわかりました。 2023年の和歌山県産のみかんの生産量については14万3900トンで、前の年をおよそ1万トン下回ったものの、20年連続で日本一となったことがすでに発表されています。 産出額の2位は愛媛県で272億円、3位が静岡県で262億円と続いています。生産量は2位が愛媛県で11万1100トン、3位が静岡県で9万9800トンとなっています。 産出額には、付加価値など生産量以外の要因も影響することから、生産量と産出額が比例するわけではなく、和歌山県は生産量が20年連続日本一なのに対し、産出額は9年連続にとどまっていることから、付加価値をつけることが大きな課題となっています。 こうした中、県では2015年度からJAグループと連携して、光センサーのついた選果機を導入し、一定の基準以上の糖度を含んだみかんだけを、分けて出荷する厳選出荷に取り組み、成果を上げてきました。 県・果樹園芸課では「裏年で実のなる量は少なかったが、秋以降の雨が少なかった影響で品質が高まり、更に徹底した厳選出荷が行われた結果、産出額が9年連続日本一となった。今後も高品質のみかん生産を推進し、販売単価の向上をはかっていきたい」と話しています。