惨めでした…一流大卒でも「手取り月28万円」、就活失敗の影響引きずる37歳サラリーマン。同窓会で「さりげにリア充自慢」の大企業勤務のエリート同級生に覚える虚無感
大学を卒業しても就職先がないとか、希望する就職が叶わなかったという就職氷河期世代。いまの40代~50代前半の人たちですが、それよりも下、30代にも同じく「就職難」に見舞われた人たちがいます。そんな彼らが、同級生に覚える複雑な感情とは。 早見表】年齢別「大企業」と「中小企業」の月収差・年収差…50代の給与差がスゴイことに
30代にもいる「就職難時代」のサラリーマン
株式会社RECCOOが25卒学生を対象に行った『就職活動に関するアンケート調査』によると、「キャリア選択の際に重視していることをすべて選択してください」の問いに対して、最も多かったのが「業界・企業の安定性が高い」で62.2%。「事業内容に興味がある」56.6%、「福利厚生が整っている」51.4%、「将来性のある業界の企業である」49.3%、「年収が高い」45.3%と続きます。 また第一志望の企業区分については、「大企業」が圧倒的に多く83.0%。「中小企業」が5.7%、「メガベンチャー企業」5.2%、「外資系企業」3.8%、「ベンチャー企業」2.0%、「スタートアップ企業」0.3%と続きます。 新卒学生の就職活動において、多少の増減はあるものの「できたら大企業」が多数派を占めるのは昔から変わらない傾向なのではないでしょうか。 「私たちの就職活動のときは、もっと安定志向だったと思います」と話すのは後藤健太さん(仮名・37歳)。15年ほど前となった就職活動を振り返ります。 ――私たちの就職活動はリーマン・ショックのあと。非常に厳しかった記憶です 2008年9月15日に起きた米投資銀行リーマン・ブラザーズの経営破綻を機に、世界的な金融危機と不況に発展したリーマン・ショック。大学等卒業予定者の就職内定状況は、2008年4月時点96.9%だったのが、2009年4月1日時点では95.7%。さらに2010年4月1日時点では91.8%、2011年4月1日時点では91.0%と下降線をたどり、就職氷河期とされる1990年代~2000年代前半と同じ水準の内定率を記録しました。 ――上世代の先輩からは「俺らのときの就職活動は大変だった」とよく聞きますが、私たちのときも大変でしたよ