島田市の“鉄人ランナー”曽宮道がハーフマラソン40代で1位…焼津みなとマラソン
◇第39回焼津みなとマラソン(7日・焼津新港発着) 港町・焼津で約6200人のランナーが潮風を受けて走り抜けた。4種目が行われ、島田市在住の“鉄人ランナー”曽宮道(44)=見次クラブ=が、ハーフマラソンでは1時間8分55秒で40歳代部門で2年ぶりに1位となり、総合2位に入った。総合1位は東洋大・稲葉夢斗(3年)で1時間8分10秒だった。ハーフ女子は、富士市出身の小田恵梨(40)=愛知県=が1時間18分1秒で制した。(一般参加は敬称略) 44歳の曽宮が淡々とゴールテープを切った。座骨神経痛を抱えながらのハーフマラソンは、総合1位の東洋大・稲葉と45秒差。「万全ならトップになれたのに」と負けん気の強さを見せた。 本格的に走ることを決意したのは30歳。目的はダイエットのためだったという。高校時代以来となったが、ランニングの楽しさに目覚め、21年の福岡国際マラソンで2時間16分15秒をマーク。40歳代前半のマスターズ記録保持者になり、世代トップに躍り出た。 持久力は衰えを知らない。22年に246キロを走るギリシャのスパルタスロンで準優勝。昨年はアジア・オセアニア選手権の100キロマラソンで優勝した。今後は6月に北海道で行うサロマ湖100キロマラソンに照準を定める。世界選手権(12月)の日本代表選考も兼ねており、「代表になれる4位以内に入りたい」と力強く言い切った。 (伊藤 明日香) 〇…ハーフマラソン女子は、富士市で生まれ育った小田が1時間18分1秒で優勝した。現在は愛知・大府市在住。ハーフマラソンを中心に各地のレースに出場しており、この大会は「10年以上ぶり(の出場)」という。狙いは副賞のカツオ。「母が応援に来てくれたんです。3位以内に入ればプレゼントできるので、何が何でもと思って走ったので良かったです」。表彰式後、カツオを手にした親子に笑みがこぼれた。 ハーフ男子総合・稲葉夢斗「1か月、1週間前に痛みなどで苦しんだが、3大駅伝に出場するには、不調でも闘う強さがないといけないと思って走った。今後、タイムを縮めていきたい」 10キロ女子39歳以下・横馬岬「風もなくていい気候でした。(部門連覇は)最近は調子がよくて、自信を持って走ることができました」 3・4キロ男子中学生・美沢央佑「(9分59秒で優勝。全年代を通じて初の9分台に)調子はよくなかったんですが、昨年の(優勝した)先輩の記録に勝ちたいと、気持ちだけでいきました」
報知新聞社