Marketing Briefing[日本版]: 「血で汚れた」ソーシャルメディア、マーケターはどこまで利用すべきなのか
TikTokの成長は鈍化?
一方で、Metaに迫る勢いを持つTikTokはどうだろうか? 急成長が落ち着き、やや鈍化を見せている同プラットフォームだが、絶え間ない変化の波で一部のマーケターをちょっとした混乱状態に追い込んでいるという。 「TikTokが2024年に直面する5つの課題」と題したDIGIDAYの記事では、文字どおり、その成長を阻害する要因を取り上げ、課題をあぶり出している。TikTokの強みであった効果的なアルゴリズムでさえ、やや陰りが見えてきたようで、「永遠にスクロールしないと、見たいコンテンツに辿り着けなくなったように感じる」との声も出てきた。 ザ・ソーシャル・エレメント(The Social Element)でソーシャルイノベーション部門のバイスプレジデントを務めるエイミー・ギルバート氏は、こう話す。「TikTokが進化するにしたがって、こんな課題が出てくると思う。アルゴリズムはTikTokの差別化要因だが、それを維持しながら、ショップやミュージックといった他の要素を取り入れていく新たな手法を見つけるには、どうすればいいのか」。 では、米国で昨年ローンチしたTikTokショップはどうか? インフラ整備や模造品の流通など問題を抱えながら、大きな可能性を見せているという。日本でのサービス展開は現状未定だが、TikTokショップのローンチが確定すれば大きな注目を浴びるだろう。なお、日本市場でTikTokショップを騙る不審な広告やWebサイトが出てきており、同社では注意を促している。
今回のBriefingに関連する記事はこちら
プラットフォーマーの手は血で汚れているのか。米上院公聴会で起きた糾弾 GoogleやMetaがAIコンテンツ「標準化」へ本腰。ディープフェイクに歯止めはかかるのか X最後の強み、リアルタイムな「実況」要素を代替できるプラットフォームは? TikTokが2024年に直面する5つの課題 TikTok Shop、エージェンシーによって分かれる評価:インフラ整備や模造品など普及への課題も
編集部