パナソニックオートモーティブシステムズ、多目的の体験型車両を開発 美容・睡眠・音楽のコンセプトを東京オートサロンで公開
パナソニックオートモーティブシステムズ(PAS、永易正吏社長、横浜市都筑区)は、移動がしやすくどこでも設置できるマルチパーパス(多目的)ルーム「WELL Cabin OFFMO(ウエル キャビン オフモ)」を開発した。2025年1月の「東京オートサロン2025」で披露する予定で、美容・睡眠・音楽の3つのコンセプトを準備している、それに先立って今月、一般ワーカーらを想定した実証実験をした。今後、生成AI(人工知能)活用なども検討していく。 この車両は系統電力に依存しない「オフグリッドモビリティ」をめざすもので、トレーラーハウスの一種。3テーマのうち、「美容/リフレッシュチャージルーム」は、プライベートな空間でリフレッシュしながら、ゆったりビューティケアを楽しんでもらう車両。どこでも美容とリフレッシュが可能な空間を提供する。 また、「健康パワーナップルーム」は、仮眠がとれる空間を提供する車両。一般的に言われる、昼間の眠気を予防し、覚醒(せい)レベルを上昇させることで、業務の効率を高める効果が期待できる。 さらに「プライベートエンタメルーム」は、心地よいサウンドに包まれる特別な空間を提供する車両。音楽の力で心身をすこやかにする臨場感と包まれ感を楽しんでもらう。 それぞれ、パナソニックのグループで培った生活家電や音響などの技術を活用している。今後、生成AIを使ってのサービスや、酸素(O2)供給を通じてより健康になる車室空間、睡眠ソリューションといったものの搭載も見込まれる。 披露に先立って今月、東京駅近くのオフィスビル前で、「美容/リフレッシュチャージルーム」の実証を実施した。ビルのワーカー向けに、アロマなどでのリラクゼーションや、髪・肌のチェックなどを提供。同社の提案する「移ごこち」の一環を体感してもらった。