テーラードジャケット、旬のペールトーンを着こなす インナーは重ね着で個性的に
連載《プロのコーデ》
品格漂うコーディネートの必需品、テーラードジャケット。黒やネイビーなどのベーシックな色が物足りなく感じてきたら、ひねりの効いたワンランク上の色に挑戦したい。人とかぶりにくいテーラードジャケット選びのコツとは。一癖ある色を着こなすにはどのような点にこだわるべきか。東京都中央区にあるSTYLE&EDIT(スタイル&エディット)日本橋高島屋S.C.本館マネジャーの浄内絵理さんに話を聞いた。 【写真はこちら】色×柄で個性的に、ワンピースを合わせてフェミニンに…2種のコーデを全身からディテールまでチェック!
■先鋭性と品良さバランスを 色やシルエットにひねり
――浄内さんが日頃テーラードジャケットを着るときにこだわっていることはありますか? 「スタイル&エディットの売り場になじむようなデザインを選ぶことですね。国内外の気鋭ブランドのアイテムを展開するショップなので、ベーシックな黒のテーラードジャケットだとどうしても地味な印象になってしまいますから。色やシルエットにひねりを効かせるようにしています。その一方で、マネジャーという役職上、華美すぎるものも避けていますね。先鋭性と品の良さのバランスは常に取るように意識しています」 ――2024年夏、おすすめなのはどのようなものですか? 「ペールトーンのものですね。特に淡い黄色のバターイエローや、オレンジとピンクの中間のようなピーチファズはファッション感度が高い方の間で注目が集まっています。やや難易度が高い色ですが、艶のある上品な素材を使ったものであれば取り入やすいですよ」 ――おすすめのテーラードジャケットはありますか? 「イタリア発のTELA(テラ)に別注したバターイエローの1着です。襟が大きく、肩パッドの入ったクラシカルなデザインですが、優しい色使いやウエストに効いたシェイプのおかげで堅苦しい印象を与えません」 「もう一つは日本発の08sircus(08サーカス)が手がけた一着。インパクトのあるラベンダー色で、取り入れるだけでコーディネートが華やぎます。身幅、着丈ともにゆとりのあるシルエットはトレンドを踏まえた着こなしをしたい方にも最適です」