テーラードジャケット、旬のペールトーンを着こなす インナーは重ね着で個性的に
■脱いでもOKなジャケットコーデ インナーは重ね着で
――テーラードジャケットを着こなすコツはありますか? 「女性らしいアイテムと掛け合わせることですね。デコルテラインやおなかなどが開いたトップスや、ビスチェなどを取り入れるといいでしょう。ビジネスシーンで着るならワンピースもおすすめです」 ――空調によってジャケットを着脱することが多いこれからの時期はどのようなことを意識するといいでしょうか。 「インナーをシンプルにしすぎないことですね。テーラードジャケットを脱いだときに物足りない印象を与えやすいですから。ビスチェなどを重ね着して程よいバランスに調整するといいでしょう。背中が開いているワンピースのような、テーラードジャケットを脱いだときにデザインが際立つものを取り入れるのもおすすめです」
■個性際立つ色×柄コーデ 脚長効果も抜かりなく
浄内さんにペールトーンのテーラードジャケットを使ったコーディネートを実践してもらった。1組目は08サーカス1着とタイダイ(絞り染め)柄のパンツをかけ合わせた着こなしだ。 「色が特徴的なテーラードジャケットにはシンプルなアイテムを合わせがちですが、あえて柄もののパンツを選んで他人とかぶりにくい着こなしにまとめました。どちらも青みがかった色味なのでちぐはぐな印象も与えません。その分、他のアイテムはシックなモノトーンでまとめて色調のバランスをとっています」 インナーにはビスチェと白のTシャツを着用。ハイウエストのパンツを合わせてスタイルアップを狙った。 「私は身長が155cmと低いので、オーバーサイズのテーラードジャケットを合わせた時に『服に着られている』ように見えない工夫をしました。8cmと高めのハイヒールを履いているのもポイントです」
■ワンピース合わせフェミニンに サンダルで差し色も
2組目はテラのテーラードジャケットを使った着こなし。黒のワンピースを合わせてシックな雰囲気にまとめた。 「テーラードジャケットが肩パッドの入ったクラシカルなデザインなので、カジュアルな麻素材のワンピースを合わせてメリハリをつけました」 すっきりとした細身のテーラードジャケットとボリュームのあるAラインシルエット(裾に向かって広がるシルエット)のワンピースを掛け合わせ、上半身と下半身のメリハリをつけた。 「足元には差し色として赤のサンダルを選びました。軽快な素材のワンピースとともに、夏らしさを演出してくれます」 文:山梨幸輝 写真:加藤潤