「一歩間違えれば全滅してた…」漫画やアニメに登場する脇役が奮闘した「実は恐ろしい技」
バトル漫画には、ラスボスのような圧倒的な力は持っていないものの、特殊な技で相手を翻弄するタイプの敵がたびたび登場する。結果的に彼らは敗れるものの、読み返してみるとかなり惜しいところまで主人公たちを追いつめていることも多く、一歩間違えば主人公チームが負け、さらには全滅の可能性すらある場合も……。 ■【画像】「え、イケメンすぎ」素顔をあらわにしたキン肉マン■ そこで今回は、人気漫画に登場する“実は恐ろしい技を使ってきた脇役”たちを紹介したい。彼らがいかに強力で恐ろしい敵だったのか、振り返っていこう。
■『聖闘士星矢』盾の力で相手を石化させるアルゴル
車田正美氏の『聖闘士星矢』の「白銀聖闘士編」には、ペルセウス座の「アルゴル」という難敵が登場する。 アルゴルは相手を石化させる「メドゥサの盾」という初見殺しの防具を持っており、瞬と氷河(アニメ版では星矢)を次々と石化させてしまう。 一方、紫龍だけは老師からこの盾の存在を聞かされており、「ドラゴンの盾」を使ってなんとか石化を逃れる。そして反撃を試みるも、無意識のうちにメドゥサの盾から目を逸らそうとしてしまうため、最大限の力を発揮することができず防戦一方となってしまう。 だが、最終的には紫龍はアルゴルに勝利。仲間たちの石化も解除されるのだが、紫龍はこの戦いで自ら両目を潰すこととなってしまった。紫龍といえば、巨蟹宮のデスマスクとの戦いまでは目の不自由なキャラクターとして活躍していたが、その原因となったのが実はこのアルゴルであったのだ。 それにしても、この能力はチートすぎるだろう。石化した瞬間、思いっきり相手を蹴り壊していたらどうなっていたのだろうか……考えただけでもぞっとしてしまう。
■『キン肉マン』顔面の穴で吸い込み、四次元空間に閉じ込めるブラックホール
『キン肉マン』(ゆでたまご 原作:嶋田隆司氏、作画:中井義則氏)に登場する悪魔超人「ブラックホール」もかなり恐ろしい敵だった。 「7人の悪魔超人編」に登場したブラックホールは、全身黒色のボディ、胸には“BH”の赤文字、そして何と言っても顔面の大きな穴が特徴の悪魔超人だ。 透明のドーム内での“ソーラーハウスデスマッチ”でキン肉マンと対決したブラックホールは、影のなかを自由に移動し、分身を作り出す「四次元レスリング」でキン肉マンを翻弄。 さらに必殺技として繰り出したのが「吸引ブラックホール」だ。顔面の穴にキン肉マンを吸い込み、四次元空間に閉じ込めてしまう。 脱出不可能だと言われるこの技にハマってしまったキン肉マン。リングアウトでカウントが進み、戻って来られなければ負けとなってしまう絶体絶命の状況に陥る。 しかし、四次元空間とブラックホールの肉体は連動しており、戦いによってできていたブラックホールの傷を起点にキン肉マンは屁の力で脱出、大逆転勝利を収めていた。 ……って、「屁の力で脱出!?」と、つい思ってしまうが……本作ではそこをツッコむのは野暮とも言えるもの。窮地から見事に脱出を果たしたキン肉マンは、その後見事勝利した。 ちなみにこのブラックホールは、その後も「夢の超人タッグ編」「完璧超人始祖編」などで再登場。亡霊姿でなど、ところどころでその姿を見せている。 ゆでたまごのお二人も、ブラックホールのことを“お気に入りの超人”だと公言しているが、作者に気に入られているキャラはメタ的にも最強だといえる。