中日、2年ぶり秋季沖縄キャンプ実施へ 井上一樹監督、”地獄”を予告「秋は体が追い込めるのがメリット」20人ほど「最強化指定」選抜
中日の井上一樹新監督(53)が、今年の秋季キャンプを2年ぶりに沖縄で行うプランを明かした。投手、野手を含めて約20人ほどの選手を「最強化指定選手」として11月の沖縄・北谷に集めて猛練習を敢行。新指揮官は”地獄”のキャンプを予告し、戦力の底上げを狙う。 井上竜として迎える初の秋季キャンプ。今季は2軍監督として新進気鋭の若手から2軍調整中の中堅、ベテランまでほとんどの選手を間近で見てきた。その中でえりすぐりのメンバーを沖縄に連れ、鍛錬の秋を過ごす。 「沖縄に連れて行く選手は体力、技術、精神力といったところでちょっとまだ甘ちゃんだなと。もう一枚、もう二枚むけるんじゃないのというのが望まれる選手を選考しようと思います」 人選は未定。ただ若手中心ではありながら、年齢や今季の成績には関係なく「もっと、もっとできる」と期待する選手を担当コーチと話し合って厳選していく。 沖縄と名古屋の2カ所に分かれれば効率的な練習が積める。打撃強化のために打ち込む選手もいれば、徹底的に守備を鍛えるために、ひたすらノックを受ける選手も出てくる。「もちろん名古屋に残る選手に期待していないわけではない」と前置きしつつ「沖縄に選ばれる選手は『最強化指定選手』。体力がない、技術的にこうしたいというのを絞り込んだメンバーになる」と練習内容も個々の課題に合わせたものになりそうだ。 期待値が高いからこそ”地獄”を予告する。みやざきフェニックス・リーグも終わった11月ならば実戦を気にする必要がない時期。「秋はあした体がバリバリになってもいいやないかと追い込めるのがメリット。選手にブレーキを掛けるのも僕らの仕事だけど、思いっきりアクセルを踏ませるいい機会」。自ら陣頭指揮を執って、選ばれし竜戦士の心身ともに限界まで鍛え上げる。
中日スポーツ