元ホテルマンが回想。部屋番号「4」「9」がない弊害と「フロント番号9」の理由
以下、ホテル裏話 | なぜ? みんなの疑問を元ホテルマンが暴露 から、一部編集の上紹介する。 ■「あえて振らない」部屋番号 ホテルの部屋番号には「4」「9」がない? ええ、そうなの? そんなこと知らなかった、気が付かなかった。という人は、とくに若者に多いかもしれません。 そういえば部屋番号が飛んでいる、抜けているのは気付いていたが、気にしたことはなかったという人もいるでしょう。だだ、おそらくはほとんどの方はご存じで、その理由についても理解していらっしゃると思います。 日本では「4→死」「9→苦」といったことを連想させる縁起の悪い数字、「忌み数」として避けられる傾向があります。ホテル、マンション、アパート、病院などでは4号室、9号室などの部屋番号をあえて作らない慣習が残っています。中には4階や9階が存在しないビルもあります。 ■実は違う理由があるのでは? 21世紀の現代ですよ? そんな、縁起とかジンクスとか風水とか占いとか噂とか、真剣に気にしている人なんてほとんどいないでしょ? 別の理由が存在するのでは? そんなふうに考えるのはおかしくないかもしれません。 例えば、忌み数を抜かして、飛ばして部屋番号を付けることによって、たくさんの部屋数があるように感じます。そして、エレベーターの最上階の数字を見て高いビルだなーという印象を受けるかもしれません。 「ここはけっこう部屋数も多くて、高いビルで凄い大きな立派なホテルなんだなあ」などと「誤解」されたら、ある意味有利ではないでしょうか? はたして、ホテルの経営者や管理者はそこまで考えてそうしているでしょうか? 少しはあると思います。けれども残念ながらそれが本当の理由ではないですね。 結局、科学の発達した現代でも、こうした縁起を気にする人は思いのほか多いということなんです。 ホテルも商売です。こだわる人が多く、あのホテルは不吉なことも配慮しないダメなホテルだなんて思われてはマイナスイメージです。それに4号室・9号室は嫌だから部屋を替えてくれ! なんてしょっちゅう要望されては余計な業務が増えて大変になってしまいます。それならば、その慣習に合わせておくのが無難で安全なのです。