【有馬記念 歴史の話】提唱者で当時の有馬頼寧理事長の熱い思いとは…
グランプリ、第69回有馬記念(G1、芝2500メートル)は22日に中山競馬場で行われる。ファン投票で選ばれた馬を中心に、1着賞金5億円を懸けて熱い戦いが今年も繰り広げられる。フルゲートは16頭。 ◇ ◇ ◇ 第1回は、終戦11年後の1956年(昭31)。当時の日本中央競馬会、有馬頼寧(ありま・よりやす)理事長が、中山競馬場の新スタンド完成を機に、東京競馬場で行われるダービーに匹敵するような大レースを中山競馬場で創設することを提唱。出走馬はプロ野球のオールスターゲームのようにファン投票で選出され、ファンが競馬に親しみを感じるようなレースを目指して創設された。 第1回当時の名称は「中山グランプリ」。12月23日に行われ、天皇賞馬を含む12頭が出走し、4歳牡馬のメイヂヒカリが制した。ファン投票1位のキタノオーは2着に敗れた。 翌57年からは、同年1月に急死した有馬理事長の功績をたたえて「有馬記念」に改称された。 14年からテレビの生中継で公開枠順抽選を実施。07年からは国際競走となった。 現在では年末の風物詩、国民的イベントとして定着している。