【ブルーベリー】「肝」の働きをサポートして目のトラブルに威力を発揮
最近、ときどきまぶたが勝手にピクピクして、なんだか不快……。もしかしたら「眼瞼ミオキミア」かもしれません。 眼瞼ミオキミアとは、まぶたにある眼輪筋が自分の意思とは関係なく収縮している状態をいいます。一般的に片目のどちらかの筋肉がピクピクと不規則に痙攣する症状が現れます。数時間おき、あるいは数日おきに生じ、数秒か数分で自然に治まります。眼を開けているとつらい、まぶしい、あるいは目が乾く、ゴロゴロするといったドライアイの症状を伴う場合もあります。 原因ははっきりと解明されていませんが、眼輪筋を動かす末梢神経に異常が起きると現れやすいとされ、長時間のパソコン・スマホ利用といった眼の酷使、睡眠不足、疲労、ストレスによる自律神経の乱れによるものと考えられています。 命に関わる問題ではないとはいえ、症状が続くとなんだか気がかりなもの。早めに対策を講じましょう。 中医学において、まぶたのふるえは「肝」と呼ばれる臓器のバランスが崩れている状態と考えます。肝は血を貯蔵するとともに全身の血流を調整し、管理する機能を持つ臓器です。さらには自律神経をつかさどり、ストレスがかかると影響を真っ先に受けやすい臓器でもあります。働きが低下すると、イライラしたり、情緒不安定になるなど気持ちのコントロールが利きづらくなります。 また、肝の弱りは目に現れやすく、疲れ目、ドライアイ、そしてまさに「まぶたがピクピクふるえる」といった状況が生じます。肝は筋肉とも関わりがあり、全身の筋肉のトラブルも現れやすくなります。つまり、まぶたがピクピクするのは「肝」の弱りを示すサインです。肝臓病など重篤な状態に進展させないためにも食養生が大切です。 改善のためには、肝のケアに役立つ食材を積極的に取り入れましょう。 おすすめはブルーベリー。肝の働きをサポートする高い効果があります。さらに、目のトラブルにも威力を発揮。疲れ目、ドライアイ、視力低下、目のかすみなどの改善に役立ちます。また、「血」を増やす効果も高く、貧血、めまい、立ちくらみにもよいフルーツです。 ブルーベリーは生食シーズン以外でもドライフルーツで接取可能。最近ではコンビニでも冷凍品が販売されているので、ヨーグルトやサラダに入れたり、魚や肉のソースにアレンジして使うとよいでしょう。 ブルーベリーのまぶたのふるえを改善する効果を高めるには、同様に肝の働きをサポートするマグロ、カツオ、ホタテ、クコの実などと組み合わせるとよいでしょう。 ■ブルーベリー高齢薬膳レシピ マグロのブルーベリーソース 肝の働きをサポートするブルーベリーと、マグロ、クコの実を組み合わせたレシピ。手頃な価格の冷凍ブルーベリー、バルサミコ酢をプラスした甘酸っぱいソースで、マグロがさわやかにいただけます。 【材料】2人分 ●マグロ 1さく ●冷凍ブルーベリー 100g ●クコの実 大さじ1 ●ニンニクのすりおろし 少々 ●A(しょうゆ=大さじ1、バルサミコ酢=大さじ2) ●塩・黒こしょう・オリーブ油 適量 【作り方】 フライパンにオリーブ油を熱し、塩・黒こしょうをふって、ニンニクのすりおろしを塗ったマグロを入れ、両面をさっと焼いて器に盛る。フライパンをキッチンペーパーで拭き、冷凍ブルーベリー、クコの実とAを入れて煮立て、火を弱めて1分ほど煮たらマグロにかける。