世界初、120km/hの衝突テストをクリアしたEV用シャシー…CATLが発表
中国の大手バッテリーメーカーCATLは、世界初となる超安全スケートボードシャシー「CATLベッドロックシャシー」を正式に発表した。この車台は、120km/hの正面衝突でも発火や爆発しない優れた性能を備えており、インテリジェントシャシーの安全性における新たな基準を確立したという。 【画像全2枚】 ベッドロックシャシーは、バッテリー中心のデザインを採用し、セル・トゥ・シャシー統合技術を活用している。この技術により、バッテリーセルがシャシーに直接統合され、両者の間で構造的なデザインを共有することができる。シャシーと上部車体のデカップリングに基づき、ベッドロックシャシーは車両の衝突エネルギーの85%を吸収することができ、優れた衝突安全性能を発揮する。 CATLのベッドロックシャシーは、構造と材料の革新の領域に深く踏み込み、三つの技術革新を活用している。革新的な三次元バイオミメティックカメの甲羅構造、航空母艦級のarresting構造、そして潜水艦級の熱間成形鋼や航空宇宙級アルミ合金の採用により、シャシーの剛性がさらに強化され、事実上侵入不可能となっている。 さらに、超安全なバッテリーセルデザイン、NP技術、高靭性エネルギー吸収絶縁フィルムを採用しており、業界を画期的に牽引している。高電圧の切断に関しては、衝突から0.01秒以内に高電圧回路の即時切断を実現し、車両内の残留高電圧エネルギーを0.2秒以内に放電完了させ、業界の新たな記録を樹立した。 ベッドロックシャシーは安全性とモデル設計の限界を打破し、シャシーと上部車体のデカップリング設計を通じてデザインの柔軟性を拡大する。第四世代のセル・トゥ・シャシー(CTC)技術と逆転型バッテリーセル技術は、シャシースペースの利用効率を高めるとともに、シャシーの擦り傷のリスクを低減させる。 発表会では、ベッドロックシャシーを初めて採用する自動車メーカーAVATRと、CATLのスケートボードシャシー部門であるCAIT-SHが契約を締結し、CATLのベッドロックシャシーに関する協力を深めることを発表した。
レスポンス 森脇稔