難病「ミトコンドリア病リー脳症」と闘う小学4年生・山根結子さん 普通学級での学校生活に密着
「視線入力」でさらにコミュニケーションを
結子さんは4人きょうだいの次女で、姉と2人の弟がいる。お姉さんの起子(きこ)さんは小学6年生でしっかり者。料理なども手伝って、シングルマザーの温子さんを助けている。 長女の起子さんは、自身のことを「小さな時から料理が好きで、極端に言ったら裁縫とかも私の方が母より得意です」と明るく話す。 また2人の弟たち、1年生の源治(げんじ)くんと年中の福士郎(ふくしろう)くんは一家のムードメーカーだ。 この日、家を訪れたのは作業療法士の白根恵里さん。4年ほど前から、結子さんが気持ちを伝えるのを助ける、「視線入力」をサポートしている。 作業療法士・白根恵里さん: 結子ちゃんみたいに、未就学の子が視線入力を家でするというのは、結子ちゃんが初めてです。 作業療法士の白根さんが説明するのは、目の動きをセンサーでとらえ、マウスを使うようにパソコンを操作する「視線入力」のシステム。結子さんが唯一動かすことができる「目」を駆使して、パソコンに入力することで言葉を伝えることができる。 学校でも「視線入力」のトレーニングを続けた結果、「元気だったら笑って下さい」とのパソコンの音声を聞いた結子さんは満面の笑みを浮かべ、パソコンの画面を通じて、結子さんが気持ちを直接伝えることができた。 そんな結子さんの夢は、みんなと一緒に絵を描くことだ。その夢を目指してトレーニングを重ねている。 母・山根温子さん: まわりと比べてすごくゆっくりだけど、こういう(難病に向き合っている)子がいるというのを今後も発信するのが役目かなと思います。 結子さんの小学校生活は始まったばかり…多くの仲間と関わりながら、少しずつ歩みを進めている。 (TSKさんいん中央テレビ)
TSKさんいん中央テレビ