定年後も働く人はどれくらいいる? 就業率や働き続ける理由を紹介
老後資金についての話題が絶えない昨今では、定年後の働き方について迷いを感じている方がいらっしゃるかもしれません。そこで本記事では、60歳以降の就業率や、定年後も就業を希望するシニア世代の割合について解説します。 実際に定年後に継続雇用を選択した方の理由もご紹介するため、自身の理想とする働き方を考えるきっかけにしてみてください。 ▼高齢者の「4人に1人」は働いている!? 平均年収はどのくらい?
60歳以降の就業率
定年後の生活や老後資金のことをふまえ、定年を迎えたあとすぐに仕事に就きたいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。内閣府が発表している「令和5年版高齢社会白書(全体版)」によると、2022年における60歳以降の就業率は表1の通りです。 表1
※内閣府「令和5年版高齢社会白書(全体版)」を基に筆者作成 60代であれば約半数の方が就業しており、働く意欲のある方が仕事を得やすい状況にあると言えます。
定年後も就業を希望するシニア世代の割合
内閣府は、全国の60歳以上のうち収入のある仕事をしている方を対象に「何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたいか」という質問を行いました。そのアンケート結果を表2にまとめました。 表2
※内閣府「令和5年版高齢社会白書(全体版)」を基に筆者作成 収入のある仕事をしている60歳以上のうち「働けるうちはいつまでも」と回答した方は約4割いることが分かります。 また「70歳・75歳・80歳くらいまで」「働けるうちはいつまでも」と回答した割合を合計すると、約9割の方が高齢期でも高い就業意欲を持っている様子がうかがえます。
定年後に継続雇用を選択した理由
高い就業意欲を持つ高齢期のなかで実際に継続雇用を選択した方が、定年前と同じ会社で働いている理由を知っておくことで、参考になることもあるでしょう。 株式会社リクルートのジョブズリサーチセンターは、定年後すでに継続雇用として働いている55~74歳の方を対象に「定年前と同じ会社で働いている理由」を質問しました。その調査結果は表3の通りです。 表3