定年後「月収20万円」で再雇用の誘いを受けました。収入が現在の「半分」になってしまうのですが、「再就職」より良いでしょうか? 新しい仕事を探すのも億劫です…
【よく似た制度だけど違います!】高年齢再就職給付金を紹介
前述したように、高年齢雇用継続給付金には再雇用が対象の高年齢雇用継続基本給付金のほか、「高年齢再就職給付金」があります。高年齢再就職給付金は、60歳以上で失業し、再就職した際に賃金が退職前の75%未満に低下した場合に支給されます。受給条件と支給期間は次の通りです。 【高年齢再就職給付金の受給条件】 1.60歳以上65歳未満であること 2.再就職前に基本手当(失業保険)を受給していたこと 3.再就職後の賃金が退職前の75%未満に低下していること 4.再就職先で1年以上継続して雇用されることが確実であること 5.再就職手当を受給していないこと この給付金は、一度失業し、再就職した場合に支給されます。 【支給期間】 ●基本手当の支給残日数が100日以上200日未満:1年間 ●基本手当の支給残日数が200日以上:2年間 この給付金は、高齢者の再就職を支援し、安定した雇用を促進するためのものです。
【2025年4月から縮小?】高年齢雇用継続給付金の変更点を解説
2025年4月から、高年齢雇用継続給付金の給付率が縮小される予定です。給付率が15%から10%に引き下げられます。また、30年度以降には給付金が廃止される予定です。 高齢者雇用安定法の改正により、企業は70歳までの就業確保措置を講じる努力義務が課されました。これにより、高齢者の働く場と賃金の確保が進むと考えられています。しかし、給付金の縮小・廃止により、労働者の生活には影響が出る可能性があります。
まとめ
定年後の再雇用には多くのメリットがありますが、賃金の低下や年金の減額といったデメリットも存在します。高年齢雇用継続給付金なども考慮した上で、働き方を慎重に検討することが重要です。老後生活が安心で充実したものになるよう、しっかりと準備を進めましょう。 出典 厚生労働省 Q&A~高年齢雇用継続給付~ 厚生労働省 雇用継続給付について 厚生労働省 高年齢雇用継続給付支給率・支給額早見表 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部