【2025年期待の一頭】ヨカヨカの初子もついに2歳 キズナ産駒ヨカオウが待ち遠しい/赤城真理子
赤城真理子【ヨカオウ(牡2・谷)】
早く会いたくてウズウズしている子がいるんです。なにせもう2年弱ウズウズしっぱなしでした。ヨカちゃんことヨカヨカの初子、その名もヨカオウ(牡・父キズナ)。年が明けてもう2歳。ヨカちゃんと同じ谷潔厩舎に入厩してくる日も、待っていた年月からすればもうすぐそこまで来ていると言っていいのではないでしょうか。 彼が生まれてしばらくして、北海道のサンデーヒルズまで会いに行ったという谷調教師に動画を見せていただいたことがあります。すっかりお母さんの顔つきになったヨカちゃんの周りを、元気いっぱいに走り回る…というか、跳ねまわる!?ヨカオウを見た時、ヨカちゃんを乗せて北海道に旅立つ馬運車を、担当だった川端助手と見送った日を思い出しました。 「元気でね、いいお母さんになってね、頑張ってね、ヨカちゃんありがとう」と心の中で言いたいことを叫びまくって、さようならをしたのでした。ヨカちゃんの引退が決まったときは寂しくてやるせなくてたまらなかったけれど、ケガをしても懸命なケアで無事でいられたからこそ、こうやって命をつなぐことができたんだと、改めて、「良かった」と思うことができました。 ヨカちゃんはその功績と愛され方によりアイドルホースのぬいぐるみになれました。ヨカオウはとねっ子のとき、母のぬいぐるみとも遊んでいたみたいです。お母さんはね、すごい馬だったから、ファンが大勢いたから、そんなかわいいぬいぐるみになっているんだよって勝手に教えたいような気持ち。おせっかいだってのって話ですね。ヨカちゃんはお母さんとしても優秀なようで、ヨカオウは初子でもすごくいい体をした子みたいです。ヨカちゃんが引退するとき、私は「ヨカちゃんへのラブレター」という連載をさせていただきました。ヨカオウのこともきっと、ファンの方へ向けてたくさんのラブレターを書きたいと思います。
赤城 真理子