「ステージ3相当」の地域はどこ? 記者の質問に尾身会長が回答
政府は25日、有識者らによる新型コロナウイルス対策分科会(会長・尾身茂地域医療機能推進機構理事長)を開いた。その後、西村康稔(やすとし)経済再生担当相、尾身会長が相次いで記者会見し、それぞれが「ステージ3相当の地域」では対策を講じる必要がある、と訴えた。具体的に「ステージ3相当」とはどの地域を指すのか。 【動画】コロナ感染再拡大で対策強化は? 分科会後に西村大臣と尾身会長が会見
分科会はこれまで、(1)病床のひっ迫具合(2)療養者数(3)PCR陽性率(4)新規報告数(5)直近1週間と前の1週間の比較(6)感染経路不明割合――の6つの指標を設けるとともに、「どのステージに当たるかは総合評価であり、県知事の判断」としてきた。 尾身会長は記者会見で、分科会の役割は「ステージに関する考え方と指標」と「それぞれのステージでどういう対応をとったらいいのか」を示すことだと強調。その地域がどのステージに相当するかを判断するのは「都道府県が政府と連携してやる」ことで、「判断するのは我々の仕事ではない」と述べた。 しかし、記者からさらに具体的な地域名を求められると「(分科会としての)判断ではない」と断ったうえで、「おそらく札幌は(入る)。それから島しょは別だが、23区も。東京の場合は、以前は一部地域だったけど23区を中心に感染が、ほとんどの地域に拡散している。あとは、これも名古屋市もそう(ステージ3相当)じゃないか。大阪市なんかもそれだとわれわれは考えている」と語り、札幌市、東京23区、名古屋市、大阪市が該当するとの見解を示した。 また尾身会長は、上述の地域では、6つの指標のすべてではないものの「一部はステージ4になっているところもある」と指摘し、警戒感を示した。