【宗教・親族・お金】葬式やお墓のありがちトラブル3例!元葬儀社社員は見た<お墓費用相場一覧表つき>
葬式・法事は、亡くなった方を供養するための大切な行事です。それと同時に、残された遺族の気持ちを整理する場でもあります。 【グラフ】お墓の平均購入価格の推移を分かりやすいグラフで見る(出所:鎌倉新書) しかし、葬式も法事も、多くの方にとって非日常の行事であるため、何かとトラブルも発生しやすいのが実情です。 また近年は「墓じまい」がブームになるほどお墓に関する関心が高まっていますが、どのようにお墓を立てるのか、墓じまいをするのか、一般人には難しい問題ですよね。 今回は、元葬儀会社社員の葬祭ディレクターに聞いた、お墓・葬式・法事のトラブル3例を紹介します。よくあるトラブルを知っておくと、いざという時のために備えることが可能です。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
あるあるトラブル その1【宗教】宗派がわからない!
実家の「宗派」って知っていますか? 日本のお葬式の大多数を占めるのが仏教式ということは、みなさんの多くがご存じでしょう。 ここで頻繁に遭遇するのが「自分の家の宗派・菩提寺がわからない」というケース。 近年は葬儀の簡素化により、この檀家制度が崩壊しつつありますが、葬儀は所属する菩提寺にお願いするのが従来の常識なのですが……。 親もしくは祖父母が若い頃に引っ越してきて、それ以来葬儀も法事もしたことがない、という喪家では、宗派すらわからないというケースは結構あるのです。 「仏教なのは間違いないけれど、真言宗だったかな、日蓮宗だったかな、そもそも宗派の違いって何?」というところからスタートするおたくも。 それまで関係のなかったお寺に気軽に葬儀をお願いするのは、葬儀社が勝手にテリトリーを荒らすようなもの。喪家にとって、今後のお寺とのお付き合いを考えたときに、決して良いものではありません。 葬祭ディレクターは、おうちのお仏壇をチェックしたり、親戚に確認してもらったり、お経のフレーズを口ずさんだりして、どうにかして宗派・菩提寺を特定していくこともあります。 菩提寺に葬儀をお願いすることは、とてもたいせつです。葬儀の簡素化により、「一見さん」として葬儀をお願いされる喪家も増えてきましたが、葬儀社は慎重に慎重を重ねて、一見さんとしてのお願いが可能かどうかを判断します。 場合によっては、檀家を外されてしまうようなトラブルになりかねないからです。