「子どもホスピス」を知っていますか?小児がんや先天性心疾患など、難病とともに過ごす子どもは約 2 万人。支える家族のケアも必要
◆啓発活動を続けて10年 とはいえ、美術界ではまったく無名のコレクターですから、全国の美術館で毎年2ヵ月間の展覧会をするのはとても大変でした。でも、一緒に活動を続けてくれた仲間と、本業も含め応援してくださる人たちのお陰で、何とか10年間続けられています。 本業の合間に行うこの啓発活動はハードで、今でもまだまだ手探りの状態です。それでも、この活動を始める時に小児科医の先生と交わした「始めるからには少しずつでも、10年20年と長く続けて行きましょう」との約束を心に想い、頑張っています。ギネス世界一に認定されたのも、この活動の結果なのです。 このプロジェクトの成長が、病気の子ども達の笑顔を増やす社会貢献活動に結びついていくと思うとやりがいがあります。とはいえ、それを前面に出すわけではなく、「プリンセスミュージアム」の世界観やコレクションに関心を持ってくださる方には、純粋に楽しんでいただきたいと思っています。そんな、来場してくださった方に楽しんでもらった結果、実は社会貢献にもつながっていました、というスタンスが、日本の文化や風土にも馴染むのだと思っています。 10年続けてきて、今では多くの方が足を運んでくださる展覧会に成長しましたが、活動を始めた本来の目的を達成するためには、このプロジェクトをもっともっと広げていかなければならないと感じています。 これまでの10年は全国各地の美術館で展覧会を重ねてきましたが、この歴史的、芸術的にも価値の高いアイテムを活用して世界初の常設の美術館を作り、世界中の人に来てもらえるような場所にしていきたいと思っています。
◆「福岡子どもホスピスプロジェクト」 私たちが活動を始めた頃に比べると、少しづつですが子どもホスピスは増えているものの、九州にはまだ子どもホスピスがありません。福岡県に子どもホスピスを作りたい、との思いを持つ「福岡子どもホスピスプロジェクト」さん達が活動をしておりますが、現在その環境はまだ整っているとは言えません。 でも、目の前にいる病気のお子さんとご家族には「今」その場所が必要です。そこで、福岡県の古賀市にある「小児療育支援センターいちばん星」の一部をお借りし、仮の施設として運営を始めることになりました。 ただ、この施設は宿泊施設としては稼働しておらず、子どもホスピスとして、体が不自由なお子さんとご家族が一緒に入れるお風呂がありません。そこで、体が不自由なお子さんとご家族が安心して入れる簡易浴槽を作りたいとクラウドファンディングをする事になりました。お陰様で多くの人たちに応援をしてもらい目標金額を達成することができました。本当にありがとうございました。 また12月14日~25日まで、岐阜駅にある岐阜シティ・タワー43で「シンデレラ&クリスマス」のイベントを開催します。 なぜシンデレラはクリスマスから始まったのか?などが分かる作品も展示しておりますので、ぜひ見に来て頂けましたらと思います。 さらに12月15日には、100年前のシンデレラの上映会やピアノの生演奏、マルシェなどクリスマスらしいイベントを予定しております。 その中でチャリティーバザーも開催し、バザーの売り上げは「愛知こどもホスピスプロジェクト」と「1型糖尿病児の母の会@岐阜」に寄付したいと思っております。 ぜひ皆様のご来場をお待ちしております。
川田雅直
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