北朝鮮、金剛山観光地区内の「韓国所有」温泉施設も撤去中
北朝鮮が金剛山(クムガンサン)観光地区にある韓国側施設の温泉場と宿舎を撤去している状況が捕捉された。 韓国統一部の当局者は韓国観光公社が所有する温泉場と現代峨山が保有する温泉ヴィレッジを撤去する動きを把握したと26日、明らかにした。現在、撤去はかなり進行しているという。 温泉場と温泉ヴィレッジは1999年に現代峨山が建設し、このうち温泉場を観光公社が2002年に買収、金剛山観光が中断する2008年まで運営を続けた。 北朝鮮当局は2022年から金剛山観光地区内の南側施設の撤去を本格的に進めてきた。これに先立ち金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は2019年2月にベトナム・ハノイで開かれた米朝首脳会談が成果なく終わると、同年10月、「見るだけでも気分が悪くなるみすぼらしい南側施設をすべて除去するべき」とし、金剛山内の南側施設の撤去を指示した。 これを受け、海金剛(ヘグムガン)ホテル、ゴルフ場リゾート、温井閣(オンジョンガク)、高城港刺し身店などが相次いで撤去され、今年4月には南側政府が設置した消防署も一方的に撤去された。