楽しい学校つくろう 富山県小矢部市の全4中学生徒代表がいじめ防止へ「行動宣言」
富山県小矢部市にある全4中学校の生徒代表が28日、同市津沢コミュニティプラザで、いじめのない楽しい学校づくりの指針となる「スマイル行動宣言」をまとめた。学校の枠を超えた初めての試みで、2学期から各校の取り組みに生かしていく。 交流サイト(SNS)の普及などでいじめの要因が複雑・多様化する中、「市中学生あったかプロジェクト」と銘打って市中学校長会が開いた。大谷、石動、津沢、蟹谷(かんだ)の各校生徒会から4人ずつが参加。それぞれで行っている、いじめ防止や個性を認め合うための取り組みを発表し合った。 その後、異なる学校の生徒で4グループをつくり、行動宣言を考えた。盛り込みたいキーワードを次々挙げながら、文言を作成。「いじめを許さない強い心を持ち、協力できる人間関係をつくります」「悪口や嫌がらせをせず、SNSのマナーを守って正しく利用します」など四つをまとめた。 大谷中生徒会長の清水新菜(にいな)さん(3年)は「小矢部の学校がもっとあったかくなればいい。他校の生徒会とも交流を深められた」と満足そうに話した。
各生徒会は2学期に行動宣言を校内へ伝え、これに基づくさまざまな取り組みを進めていく。3学期にはオンラインでの情報交換会を予定している。