侍ジャパンに追加招集された巨人・井上温大

憧れのユニホームで大暴れする。11月に開催される「ラグザス　presents　第3回　WBSCプレミア12」の日本代表メンバーに追加招集されることになった巨人・井上温大投手（23）が27日、自身初の国際大会に向けて決意を口にした。 「自分の実力を、日本代表のレベルで見てくれているのはうれしいこと。その期待に応えられるように頑張りたい」。日本ハム・伊藤がコンディション不良で辞退する意向を示す中、今季は8勝を挙げ、巨人の4年ぶりのリーグ優勝に貢献した左腕に白羽の矢が立った。 クライマックスシリーズのファイナルステージで3位DeNAに敗退した悔しさが残る中で、思いがけない吉報。「（日本代表入りの）夢がかなってうれしい。貴重な経験だと思うので、いい選手たちのいい部分を盗みたい」と貪欲だ。 群馬・前橋商高3年だった2019年に開催された第2回プレミア12の決勝は、友人と東京ドームの内野スタンドで観戦した。日本が熱戦の末に5－3で韓国を下し、初優勝を飾った情景は今も目に焼き付いているという。 この日は川崎市のジャイアンツ球場のブルペンで38球を投げ込み、29日に宮崎県で始まる強化合宿に向けて調整した。巨人の井上から、日本の井上へ－。初の大舞台でその名をとどろかせる。（樋口航）