【最強道具レビュー】料理好きなら必携の「ゼスターグレーター」
圧倒的なおろし性能が料理に差を生む
「料理はオトコのプレゼン力」。buonoは料理を通じて、すべての男性が痛快な自己主張をしてほしいと願っている。だからこそ、ツールに求めるのは、デザインや知名度ではなく、どれだけ調理を豊かなものにしてくれるか、そして食に対しての意識までをも変える力を持っているか、という部分。で、このマイクロプレイン社の「プレミアムシリーズ ゼスターグレーター」の話をするわけである。 ひと際目を惹くのは長いステンレス部だ。たとえばチーズをここに沿わせて動かすことで、すりおろすことができる。これが、実にスムーズな動きなのだ。なめらかさは、無数の凸部が対象物を砕いているのではなく、切っているから。つまり一つひとつの凸部が極小の刃物であるということ。その効能はすりおろす際のなめらかさに留まらない。仕上がったチーズを見れば、一目瞭然。まるでカンナで削ったかつお節の如く、薄い膜のようにおろされていることに気が付くだろう。こうしてすりおろしたチーズはふわっとした食感を生み、また風味も際立つ。このグレーターはチーズをおろす行為を心地良くし、さらには食材を活かすポテンシャルを備えている。 パスタの仕上げにチーズを振り掛けて提供したい。そんな時こそ、ゼスターグレーターの出番。ゲストの前で流れるようにチーズをおろし、柳の葉のようなチーズが舞い落ちれば、プレゼンの結果は自ずと知れるはずだ。チーズだけにとどまらず、ゆずやくるみ、アーモンドにレモンピール、ショウガ……。このグレーターが受け止める食材は幅広い。仕上げまでをも楽しむ調理の強い味方として、手にすべき1本と言えるだろう。
おろしあがりが別格である秘密
料理人、料理家、フーディーたちの間で人気が沸騰しているマイクロプレインだが、その支持理由はすりあがりに他ならない。下の写真で見比べてみるとわかりやすい。一般的なおろし器でチーズをするとダマ状で粗さにもばらつきがあるチーズの粉となるのに対し、マイクロプレインのゼスターグレーターはきめ細かな仕上がりとなる。さらによく見ると、粉ではなく、削り節のような平面になっている点が特徴的。このおろしあがりが風味を立てる。 特有のおろしあがりを生み出すのはこの刃だ。棘や凹凸で削るのではなく、細かく立ち上げた一つひとつの突起がまるで刃物のように加工されている。 この薄くカンナで削られたような仕上がりになることで、料理の味と香りが数段上に引き上げられる。熱のあるものにかけると、おろし金で削るよりも断然溶けやすいので、料理との馴染みも良い。 チーズだけでなく、例えばショウガは繊維も切りながらおろせるので、新たな食味を生み出すことができる。 グレーターの刃と同様に持ち手にもこだわりが感じられる。緩やかなカーブは手に馴染み、すりおろす動作を安定したものとする。エンド部に穴があるため、フック等で吊るせる仕様も嬉しい。