30年ぶりの戴冠への準備は整った【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
ひりつくアンフィールドは感情のジェットコースター
2位のマンCに圧倒的な差をつけて首位を独走し、30年ぶりの悲願成就が見えてきたリバプール。すべてを変えた旗頭がこのクロップ監督だ。(C) Getty Images
2位以下に二桁の勝点差をつけ首位をひた走るチームの足取りは力強い。切迫感でひりついていたアンフィールドも、いまや確信に満ち溢れている。30年ぶりのリーグ優勝という悲願成就へ、リバプールの準備は整っている。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2020年2月6日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― リーグ優勝を渇望するリバプール・サポーターの思いは募るばかりだ。覇権から見放されたこの30年間、アンフィールド(リバプールの本拠地)は切迫感に支配され、その空気は時に耐えがたいほど凄烈だった。 例えば、7年ぶりのタイトルに近づきながら結局は届かなった1996―1997シーズン。ラファエル・ベニテス監督の下、マンチェスター・ユナイテッドに追いすがるも逃げ切られた2008―2009シーズン。そして、スティーブ
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