自分が推すA案と反対意見のB案で対立したとき「Aがいいと思います」とアピールはNG。Bをつぶす、ひろゆきが考える“ズルい”言いまわし
仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。 どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
反対意見を黙らせる言葉
AとBのデザイン案があった。どちらかが明確に優れているわけではないが、自分は今までの経験則からAを推したい。しかし「Bがいい」という声もある。自分の意見を周りに納得してもらうには、どんな主張をするべきか?
最初は、相手の反対意見をつぶしちゃいましょう
正解がないことを決めなければならない場合ってありますよね。例えば、デザインやキャッチコピーを決めるときです。 「AとBの2つの案があり、どちらが優れているか選ばなければならない」みたいな感じです。 こういう「どっちがオシャレか?」のようなジャッジは、人によって印象が変わります。システム設計のように合理的に考えられるものと違い、客観的なデータを出すのが難しい。「AのほうがBよりも優れている」という根拠を説明しづらいのです。 それでも、自分が推したい案や意見がある場合はどうするか? 最初から自分が推す案をアピールするのではなく、むしろ反対意見に注目を集めてみましょう。 まずは「こっちの案がうまくいく材料や証拠を一緒に探しましょう」といった提案をしてみる。そうやって話し合うなかで、相手の意見がうまくいく根拠がないことを明白にしていくのですね。 すると結果的に、相手の意見が採用されづらい状況がつくりだせたりします。 とはいえ、それでは反対意見のマイナス部分を示しただけ。こちらの意見の優位性を示したわけではありません。
セコイけど本当に必要なのは…
そこで必要なのが、事前に“周り”を固めておくことです。例えば、先に上長に意見を聞いていて「そういえば、〇〇さんもこっちがいいと話していました」と主張したり、関係者に根回しをして多数決で決めてしまうなど、会社内のヒエラルキーや権限を利用するわけですね。セコイようですが、会社組織で意思決定するには一番有効だったりします。