赤ラインなんて飾りですよ。この「ほぼLレンズ」が正義なんです
「ほぼLレンズ」な理由
正直、この性能だったら「Lレンズ」と称して赤いラインを入れてもらってもいいくらいだと思うんですけど、なぜLレンズではないんでしょうか。 キヤノンの方のお話によると、沈胴式であることが大きな理由。コンパクトさを実現するために沈胴式を採用した代わりに、耐久性の面でLレンズの基準を下回っており、結果として「ほぼLレンズ」になったというわけ。 でも、僕は「RF28-70mm F2.8 IS STM」に赤ラインを付けてあげたい気持ちです。それほど、描写力も取り回しも良好なんですよ。 キヤノンは、標準ズームのLレンズに、先述の「RF24-70mm F2.8 L IS USM」のほか、「RF24-105mm F4 L IS USM」「RF24-105mm F2.8 L IS USM Z 」「RF28-70mm F2 L USM」なんかもあるんです。標準ズーム領域でメーカー純正ラインアップが増えると、マーケティング的にややこしくなるし、どうなのかなぁと思っちゃうところですが、そこを気にせず「いいものができたんでだしまーす」というキヤノンさんの姿勢、好きです。
ライバルは24-105mm F4 L、かな?
とにかく小型軽量高性能な「ほぼLレンズ」の「RF28-70mm F2.8 IS STM」は、9月27日発売予定。キヤノンオンラインショップでの価格は18万8100円となります。 正直、この価格が手放しで「安い!」とは思わないんですけど、「RF24-70mm F2.8 L IS USM」が34万1000円(キヤノンオンラインショップ価格)ということを考えると、かなりお手頃価格であることは否めません。 個人的には、望遠側が105mmまである「RF24-105mm F4 L IS USM」(18万4800円、キヤノンオンラインショップ価格)がライバルなんじゃないかなぁと思っています。ズームレンジの広さを取るか、F2.8の明るさを取るか…。 まあ、両方買えば問題は解決ですね! Photo: 三浦一紀 Source: キヤノン
三浦一紀