止まらない「円安」で日本円はどうなる?円安時にやってはいけないNG行動3選
円安がさらに進んだとき「新NISA」はどうすればいい?
円安によって、物価が上がり、生活をひっ迫していることが報道されますが、資産運用にはどのような影響が出るのでしょうか。 2024年1月からスタートした新NISAに与える影響を見ていきましょう。 ●円安時の新NISA(1)ドル建て資産は持ち続ける まず、資産を円以外で保有することは円安の損害を減らすうえで重要です。 外国株式に投資を行う投資信託や、米国株にドルで投資を行うことで、円安の損害を減らし、ドル高の恩恵を受けることができます。 投資信託でいうと、全世界の株式を対象にしたファンドなど、日本以外の国にも分散投資を行う投資信託を購入することは、とても有効であるといえるでしょう。 また、一部の証券会社では、米国株への投資をNISAの枠で行うことができます。 その場合、日本で配当などにかかる税金が非課税となるため、一般口座や特定口座で米国株を取引するよりも圧倒的にお得になります。 ただしNISAであっても配当金の受け取り方法によっては、課税対象となる場合もあるので注意が必要です。 また、最低投資単元が100株からスタートすることの多い日本株と異なり、米国株は1株から保有することができるものが多いです。 世界的に有名な企業の株を、数万円から保有することができるので、ドル建て資産を保有しておくメリットは大きいでしょう。 ●円安時の新NISA(2)積立投資で買い続ける さて、投資信託や株式を購入するにあたって積み立てで買い付けていくのか、それとも一度に買い付けを行うかを悩まれる方も多いでしょう。 それぞれにメリット、デメリットがあります。 堅実なのは積立投資と言えます。 市場が上げ相場、下げ相場どちらでも、ある程度は平均化されることで相場のトレンドが相殺されるため、短期的な変動はあるにせよ、長期的観点で価格が上昇していくと考えられる場合、積立投資が堅実な選択肢といえるでしょう。 一方で、市場のトレンドの恩恵を被りやすいのは一括投資と言えます。 ただし上げ相場では積立投資よりも大きな収益が期待できますが、下げ相場に転じると、損失が膨らんでいく側面もあります。 市場をチェックしているような時間がないという方には、積立投資がおすすめです。 ●円安時の新NISA(3)長期投資を前提に保有する しばらくは円安傾向が続くと言われていますが、さらに長期の視点で見ると円安・円高どちらに転ずるかはわかりません。 このため一気に資産を投入するよりも、長期投資で投資時期を分散したほうが全体としてのリスクは軽減できる可能性が高くなります。 為替変動は、プロの投資家など資産運用に慣れている人でも完全に把握することはできません。 投資初心者であればなおさら長期投資を前提に保有し続けるのが、堅い運用方法といえるでしょう。 次章では、円安時にやってはいけない行動を3つご紹介していきます。