疲弊する教員たち 連日、睡眠時間2~3時間「何もする気が起きなくなった」休職経験の教員の思い
RKB毎日放送
教員の働き方が今、社会的な問題となっています。うつ病などの精神疾患で休職した公立学校の教員は、2022年度、全国で過去最多の6539人となり年々増えています。 【画像で見る】精神疾患で休職した公立学校の教員 年々増加 福岡市でも公立学校の教員全体の1.13%の94人にのぼっていて働き方改革が喫緊の課題となっています。どんな現状なのか、過去に精神疾患で休職した教員に話しを聞きました。 福岡県内の小学校で働くAさんです。午前8時20分からが勤務時間ですが、ほぼ毎日、その時刻よりも早く学校に来ています。 小学校の教員Aさん 「僕が(学校に)着くのが大体いつも7時半くらいですが、管理職の先生を含めて10人弱ぐらいはもうすでにいます」 RKB 本田奈也花アナウンサー Q朝早く来てどういった仕事をしていますか? 「今の時期だったら運動会のために(グラウンドに)線を引いたりとかしてますし、先生によっては、朝早く来て授業の準備をしてる人だったり、それぞれかなと・・・」 ■1年目で「クラス担任」 慣れない業務に苦労 教員になって、5年目のAさん。1年目にいきなり、今とは別の小学校で担任を任されました。教育実習で子供たちに教えた経験はあったものの、「担任」という慣れない業務に苦労しました。 Aさん 「実際担任を持つのと、1~2週間で何回か授業するというのはギャップはあると思う。実際の現場に立って行き当たりばったりでやりながら、指導の先生に教えていただく流れですね」 当時のAさんの1日です。定時よりも早い朝7時30分に登校して子供たちを出迎えます。給食の時間も宿題のチェックや丸付け作業に追われていました。 さらに、児童が帰った後もテストやドリルの採点のために残業し、帰宅後も授業の準備などに追われました。 ■連日、睡眠時間2~3時間で「何もやる気が起きない」 睡眠時間は2~3時間しかとれない日がほとんどだったということです。 このような生活が1年ほど続いた教員2年目の時、Aさんは体調を崩し、およそ4か月間休職しました。 Aさん 「(当時は)何もする気が起きなかった。学校に行くことが出来なかったない。やめたいと思ったこともあります」