性体験なし=恥ずかしい?48歳まで未経験の女性語る苦悩…SNS“ロストバージン”アカウントに批判の声も
「10年間で800人以上の女性に実施した処女卒業サポートの経験をいかして痛くないロストバージンを提供させていただきます」と語るXアカウント、「ロストバージンカフェ」が昨年話題になった。「処女喪失カウンセラー」の肩書で活動するこのアカウント以外にも、「性体験がない女性をサポートする」というアカウントは数多く、批判の声も上がっている。 【映像】48歳まで未経験だった女性・miraeさん こうしたアカウントが増える背景には、男女ともにいつしか植え付けられた「性体験がないと恥ずかしい」という価値観があるという。不安を抱える人も多い中、『ABEMA Prime』ではアカウント運営者と女性当事者の話を交え考えた。
■SNSのアカ主「マッサージに近い」 法的な問題は?
「ロストバージンカフェ」アカ主のまさと氏(30代後半)は、普段はコンサルタント業を営んでいるという。性経験がなく悩む友人の話をきっかけに、2013年から活動を開始。「処女の女性との性行為経験がない男性と比べた時には、私がサポートしたほうが少ない痛みで卒業できる」と説明する。
その際に言われるのは、「よく『病院の先生みたい』だと。性的な触り方というより、下腹部の周りを伸ばしながら筋肉を緩めて、緊張を取り挿入する。マッサージに近い」。ホテル代は女性側が負担するが、それ以外に料金はかからない。定期的に性病検査を行い、コンドームの着用や、女性側のピル服用など、避妊・性病対策も行っていると語る。 こうした行為は、法的に問題ないのか。グラディアトル法律事務所の若林翔弁護士によると、SNSで性体験のない女性を誘って性行為する場合、有償だと「売春防止法違反」になるが、今回は無償なので違法性はないという。売春の定義は、売春防止法第二条で「対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交すること」と定められている。なお、性病にかかっていることを知りながら女性にうつした場合は「傷害罪」に当たる可能性がある。 YouTubeにはサポートを受けたという女性のインタビューも載せるなど、真面目に思える活動だが、自身の性欲を満たしたい一面もあるのではないか。まさと氏に問うと、「目的達成には、私の性欲もある程度必要で、そこはお互い様だ。(やりたいだけという声は)否定するところはない」と答えた。