教会関係者による青少年虐待 英国教会トップが引責辞任
カンタベリー、イギリス、11月13日 (AP) ― 英国国教会のトップであり、世界聖公会の精神的指導者であるカンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビー師が11月12日、辞任した。 キリスト教のサマーキャンプで、ボランティアによる連続的な身体的・性的虐待に気づいたにもかかわらず、すぐにそれを警察に伝えなかったことが、調査の結果判明した。 7日に調査結果が公表され、教会の最高幹部が説明責任を果たしていないことへの怒りが爆発、ウェルビー師への圧力が高まっていた。 最も強い反発を示したのは、英国、ジンバブエ、南アフリカのキリスト教系サマーキャンプで50年にわたって、10代の青少年を虐待した故ジョン・スマイス弁護士の被害者たちだった。 アンドリュー・モース氏は、5年間スマイス弁護士から繰り返し暴行を受けたが、カンタベリー大主教の辞任は、虐待事件への教会の対応によって生じたダメージを、修復する機会だと語った。 大主教の辞任は、英国国教会における広範な歴史的性的虐待を背景にしている。 児童性的虐待に関する独立調査委員会による2022年の報告書は、神父の権威への敬意、セクシュアリティの議論をめぐるタブー、さらに被害者よりも加害者とされる者を支援する文化が、英国国教会を"虐待者の隠れ家"にしていることを明らかにした。 (日本語翻訳・編集 アフロ)