フォルクスワーゲンの逆襲その2…ワゴン専用になったパサートはこれでもか!ってほどエレガントに(小沢コージ/自動車ジャーナリスト)
リアシートを倒すとワゲッジは1920ℓと超巨大に
走りもまた今までのパサートとは違う、ひとクラス上の上質感を獲得。ボディ骨格が従来のMQBからMQBエボへと進化し、足周りも減衰力電動可変のDCCがDCCプロへとなり、完全にプレミアムセグメント入り。マジメに、この乗り心地だけでこのクルマに乗る価値アリだ。 パワートレインの電動化も進み、1.5ℓマイルドハイブリッドFFと、日本で人気のある2ℓディーゼル4WDに加え、この世代からEVレンジを増やしたプラグインハイブリッド=eHybridまで用意。もちろんそのクラスになると値は張り、スタート価格は500万円台だが、eHybridは655万円台。とはいえメルセデスやBMWだったらほぼ1000万円クラス? のクオリティと言えるレベル。 ラゲッジはワゴンボディらしく、リアシートを倒すと1920ℓと超巨大。マジメな話、この1台で高級車からちょっとした貨物車レベルまでカバーできる感じだ。 パサートという名前に特別イメージはなかったアナタ。新時代のドイツらしい上質マルチヴィークルだと考えてくださいな。 (小沢コージ/自動車ジャーナリスト)