「5類になれば『大阪モデル』は終了すると思う」大阪・吉村知事会見1月25日(全文2完)
ワクチンは公費負担継続すべき
吉村:それから方向性としては、やはり高齢者施設であったり、非常にリスクの高い方をお守りするという視点、僕はここは重要だろうと思っています。そして、もう1つはやっぱりワクチンです。で、ワクチンは受けたくない人もいらっしゃるし、それも自由だということになると思いますが、ワクチンが高齢者を含めて重症化する人を守っているというのは、僕は事実だと思うし、自分だけじゃなくて周りの人も、近くの自分の身近な人を守ってるということもあると僕は思っています。もちろんこれは違う意見の人もいて、ワクチンを打つかどうかは自由ですけれども、ワクチンについては、僕は公費負担を継続すべきだというふうには思っています。ただ、これは思ってるだけで、結局国が、ワクチンも含めてそうですけど、何をどうするかっていうのが全然まだ示されてませんので、それに応じて府と市の方策というのは考えていきたいというふうに思っています。 方向性とすれば、やっぱりリスクの高い人をいかにお守りするのかということを、特に高齢者施設にいらっしゃる方だと僕は思います。もちろん医療施設も非常に広がりやすいですからリスク高いですけど、医療施設はお医者さんいらっしゃいますんで、高齢者施設が僕はやっぱり非常にリスクの高いところだと。だから、医療施設は医療施設で当然対策は取られると思うんですけれども、高齢者施設については、やはりそこにいらっしゃる方はなんとかお守りするという方策は一定程度、時限措置としても継続すべきだというのが僕の考え方です。 記者:ありがとうございます。
5類移行の場合、「大阪モデル」は続けるのか
司会:ほかにご質問は? よろしいでしょうか。それでは、記者会見を終了いたします。続きまして、その他の府政、公務に関する質問をお受けいたします。しばらくお待ちください。 それでは、質問をお受けいたします。質問される方は挙手の上、お名前と社名をよろしくお願いします。じゃあ、日経新聞さん。 記者:すいません。日本経済新聞の山崎です。知事、先ほどから「大阪モデル」のことについて、病床使用率が下がっていく傾向にあって、黄色のレベルに入ってくる可能性が高いというふうにおっしゃっていましたが、5類への移行ということが春になった場合に、「大阪モデル」の継続というのは、今の時点でどのように考えていらっしゃいますでしょうか。 吉村:5類への移行というのが、中身がちょっと本当に分からないので非常に評価が難しいんですけれども、言葉どおり5類への移行ということになれば、これは、いわゆる病床の確保という概念もなくなってくると思います。とすると、病床使用率という概念もなくなってくると思います。 今の「大阪モデル」については、病床使用率をベースにして判断をするということをしていますから、まず判断の前提の材料がなくなるということが1つと、もう1つは、5類に大きく変更するということであれば、もともとこの「大阪モデル」というのは未知のウイルス、そして2類相当で非常に危険性の高いウイルスが今、どういう状況にあるのかというのをお伝えするということを、府民の皆さんと共有するということを趣旨としています。また、それを基準として支援策ともつなげていくというのを、今でも一部でしているという状況でもありますので、5類になればその前提が大きく変わるということになりますので、「大阪モデル」は終了するということになると僕は思っています。 ただ、5類の中身が、5類に変わりながらも、実際、いろんなことが、なんて言うのかな、これで5類なの? というようなことになるかも分からないし、ちょっと国がどういう方向を示すかって、まだ全然見えてないので、判断としたら難しいですけども、基本的には5類に変更したら「大阪モデル」はそこをもって役割を果たしたということになると思います。 記者:ありがとうございます。 司会:ほかにご質問は。Embaseさん。