円安で海外への旅行代金が高く、旅行保険も高額になりました。保険料は「年末調整」で戻ってきますよね?
海外旅行保険に入らず、海外の医療機関で治療を受けたら
保険料負担を軽減するために海外旅行保険に入らず海外の医療機関で治療を受けた場合に、補償を受けられる制度として、海外医療費制度があります。以下、詳しく見て行きましょう。 1. 海外医療費制度とは? 海外旅行中や海外赴任中に急な病気やケガなどにより、海外での医療機関でやむを得ず、診療等を受けた場合に、一部医療費の払い戻しを受けられる制度です。 2. 給付の範囲 日本国内で保険診療として認められている医療行為に限られます。また、治療目的で海外にて診察を受けた場合には対象とはなりません。 3. 支給金額 日本国内の医療機関等で同じ傷病を治療した場合にかかる治療費を基準に計算した額となります。日本と海外では、医療体制や治療方法が異なるため、思ったよりも医療費が高額で、予想以上に自己負担額が多くなる場合があります。
まとめ
海外旅行中でのケガや病気をした場合の治療費や死亡した場合などを補償するのが、海外旅行保険ですが、保険料は年末調整の対象とはなりません。 また、もし海外旅行保険に加入せずに、海外旅行中にケガや病気になり、旅行先の医療機関にかかった場合の補償制度として、海外医療費制度があります。しかし、思ったほどの補償がされない場合がありますので、万が一の事態に備えて、海外旅行保険の加入を検討することをお勧めします。 執筆者:堀江佳久 ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャルフィールド編集部