今季1013分で“0ゴール0アシスト” 悩めるアントニーは「ユナイテッドが求めているレベルでは不十分」
テクニックのレベルは高いが……
今季ここまで全コンペティション合わせて1013分間プレイし、0ゴール0アシスト。マンチェスター・ユナイテッドでプレイするFWアントニーには厳しい視線が向けられている。 マンUは12日にチャンピオンズリーグ・グループステージ最終節でバイエルンと対戦し、ホームで0-1と敗れた。このゲームは奇跡の決勝トーナメント進出へ勝利が絶対条件だったが、先発から75分間プレイしたアントニーはこのゲームでも違いを作ることはできなかった。 右サイドでボールを持った際には高度なテクニックも披露するのだが、アントニーの場合はそれが得点に繋がらない。ウイングとして5大リーグで活躍するには、やはり個の能力で決め切る力が必要となる。 マンUのOBでもある元オランダ代表のヤープ・スタム氏は、アントニーがマンUでプレイするレベルに達していないと手厳しい評価を下している。 「アントニーを見ていると、彼は我々ユナイテッドが求めているレベルでは不十分だ。彼が次の段階へ進化し、変化をもたらすことができるトップレベルのウイングたちと並べるか分からない」 「オランダでの彼は悪くなかったが、そのオランダでも最高の選手だったというわけではない。彼はアヤックスで良い成績を収めたが、アヤックスは国内で常に優位に立っているから、彼はいつでもトリックを披露し、クロスやワンツーで打開することができたんだ」(英『Daily Mail』より)。 アヤックスはオランダを代表する名門であり、国内ではほとんどのゲームを支配できる。その環境はアタッカーにとってやりやすいもので、よりレベルの高いプレミアリーグでは通用しない部分もあるのかもしれない。 マンUでの通算成績は61戦8ゴール3アシスト。ビッグクラブのウイングを務めるには、やや物足りない数字か。
構成/ザ・ワールド編集部