全部乗ったぞランクル3兄弟! 何が違う? どれを選ぶ?
四角いボディに丸目のヘッドライト、アナログ式のメーターパネル、キーを差し込んでひねるいにしえのエンジンスタート、スライドレバーとダイヤルの空調部、手で引き伸ばすラジオのロッドアンテナなど昭和の装備を満載しているが、それが新型車として手に入るというのは本当にすばらしい。それらに憧れて手に入れるのはもちろんアリだけど、走りには結構なクセがあるので、そこはしっかりと理解してから購入を決断してほしい。
こうして3台を乗り比べてみると(オンロードのみでオフロードは走っていない)、それぞれに個性があって、そこから好きなクルマを選べる環境にあることには素直に感謝の言葉を申し上げたい。そして、この中で自分が1台だけ選ぶとしたら、結論は「70」となる。ほかの2台と比べると破格な480万円という価格だけが理由では決してないですよ。 ■ 原アキラ はらあきら 1983年、某通信社写真部に入社。カメラマン、デスクを経験後、デジタル部門で自動車を担当。週1本、年間50本の試乗記を約5年間執筆。現在フリーで各メディアに記事を発表中。試乗会、発表会に関わらず、自ら写真を撮影することを信条とする。RJC(日本自動車研究者ジャーナリスト会議)会員。
原アキラ