観光はしない。温泉と宿の時間を楽しむひとり温泉旅。宿探しは週末・観光シーズンを避けて。お風呂あがりのビールが最高の瞬間!
「退屈しないの?」と思う方もいるでしょう。実は温泉宿は、夕食や朝食の時間、お風呂の時間(男女の浴室入れ替えや貸切風呂の時間制限)など、タイムスケジュールがしっかりあって、意外と忙しいんですよ。 ひとり温泉旅の難関は、何といっても宿探し。週末や観光のベストシーズンは、ひとり客を受け入れるところが少ないからです。おすすめは、「大人1名1室」「日付未定」で探すこと。 私は紅葉や雪見風呂にもあまり興味がなく、人が少ない温泉でゆっくり過ごしたいタイプ。ですから冬のハイシーズンは雪が降る温泉地を避け、温暖な九州・四国地方、静岡県あたりに行っています。 初めのうちは、部屋食のできる温泉宿にこだわっていました。寂しいわけではないけれど、大広間や宴会場で食事することに少し抵抗があったからです。もし人の目が気になるようでしたら、「個室食事処」がある宿もおすすめですよ。 ちなみに私は、夕食時は持参した部屋着に着替えます。帯の締め付けが気になり、料理やお酒が思う存分楽しめなくて。(笑) そうして見つけた温泉宿で、のんびりした時間を思う存分過ごすために、アウトドア用の軽量カップと、ドリップバッグのコーヒーを持っていくことも。お風呂あがりにビールやコーヒーを飲みながら本を読んだり、テレビを観たり。 自宅にいるときとさほど変わらない時間を過ごしながら、ただただ温泉を楽しむ。もったいないという人もいますが、私にとってはこれ以上ない贅沢な時間です。
◆おすすめ旅先3選 【湯田川温泉(山形県)】私の地元の近くにある湯田川温泉は、鶴岡市の奥座敷とも呼ばれ、三方を山に囲まれた温泉地です。お湯は透明で、やわらかな泉質。 評判を聞いて泊まった「九兵衛(くへえ)旅館」は、温泉と料理のすばらしさに感動し、何度も再訪しています。 「湯田川孟宗(ゆたがわたけのこ)」という孟宗竹(もうそうちく)の筍が有名で、この筍を使った料理を4月中旬から6月上旬頃まで食べることができますよ 【美ヶ原温泉(長野県)】松本市街地にあるためバスなど交通の便がよく、アクセスのしやすさが魅力です。お気に入りの宿は、「旬彩 月の静香」。効能豊かな泉質で、お風呂あがりに冷やした温泉水を飲むことができます。 食事がおいしい宿なので、ぜひ部屋食付きで。松本市には浅間温泉もあり、こちらもいいお湯ですよ。松本城や市内の街歩きも楽しめます 【別府温泉、由布院温泉(大分県)】この2つは定番の温泉地ながら、やはり温泉好きには外せません。 別府は「地獄めぐり」で有名ですが、現代的な湯治宿「サリーガーデンの宿 湯治柳屋」がお気に入り。とろりとやわらかなお湯とともに、温泉の蒸気で食材を蒸す「地獄蒸し」が楽しめます。 別府からバスで行ける由布院では、めずらしい青湯が楽しめる「ゆふいん泰葉」がおすすめです (構成=大野麻里)
月山もも
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