楽天ドラ1明大の宗山塁、岡田・前阪神監督抜く通算118安打…最後のシーズン打率4割
明大が法大に連勝し勝ち点を4に伸ばした。9日からの早慶戦で、早大が1勝を挙げた時点で早大の優勝が決まる。早大が連敗した場合、明大との優勝決定戦が行われる。法大の3位が決まった。明大は六回、宗山(4年・広陵)の四球を足がかりに木本(3年・桐蔭学園)の3ランなどで4点を挙げて逆転、継投で逃げ切った。 【写真】4回、適時2塁打を放つ明大・宗山のフォーム
明大6-4法大
自力優勝の可能性は消えている明大が意地を見せた。主将の宗山が、その先頭に立った。四回、右中間を破る適時二塁打で同点に。1点を追う六回には二死走者なしから四球を選び、この回に4点を奪う呼び水となった。「二死から得点を挙げられるのがこのチームの強み」と、仲間をたたえた。
明大はリーグ戦の全日程を終了。宗山の通算安打数は118となり、前阪神監督の岡田彰布(早大)を抜いて歴代7位になった。「入学時、100安打を目標にしていたが、それを超える結果を残せた。ミスも多かった最初から我慢して試合に使ってくれた監督に感謝したい」と、今季限りでの退任を表明した田中監督への思いを述べた。
プロ野球ドラフト会議で5球団競合の末、楽天が交渉権を獲得した遊撃手は、最後のシーズンでも打率4割という数字を残した。攻守に華のあるスター候補が、プロの世界でどう成長していくか、楽しみだ。(塩見要次郎)