眉間のシワが深い人は要注意! そのストレスが「耳鳴り・難聴」の元凶【40代から増える「耳鳴り・難聴」に要注意! ③】
あなたの自律神経は大丈夫?
そして、そのストレスがどのくらい自律神経の乱れを大きくしているか? を確認する方法もある。 「これは私が患者さんに行っているチェックリストです。今の自分の状態を把握することができます」 【自律神経チェック】 当てはまるものをチェックして、1項目1点で合計数を出そう。 □ ふらつきや立ちくらみをすることがある □ 胸騒ぎや心臓がドキドキすることがある □ 息苦しくなることがある □ 寝苦しい、寝つけない、すぐに目が覚めることがある □ 手足が冷えることがよくある □ 緊張すると、すぐに下痢や便秘になる □ 肩こり、首こり、腰痛になることがある □ 夕方から夜になるにつれて手足がだるくなることがある □ 緊張で体の一部に汗をかくことがある □ 起床時に、熟睡感がなく、体のだるさを感じることがある □ 胃もたれや胃痛が起こることがある □ 低気圧の通過や季節の変わり目など、気象の変化に体調が左右されることがある □ まぶしさを感じることがある □ 脈が飛ぶことがある □ 喉の奥が詰まった感じがすることがある 【チェック数とあなたの自律神経疲労度】 2点以下:健康 3~4点:異常と健康の境目 5~9点:自律神経が疲れている 10点以上:かなり自律神経が疲れている 出典/石井正則『70歳から難聴・耳鳴り・認知症を防ぐ対処法』(さくら舎) ストレスのサインがあり、自律神経チェックでも「疲れている」と出た人は、次回から紹介する、自分で行う「耳を守るための自律神経を整える」メソッドを実践しよう。
【教えてくれたのは】 石井正則さん 耳鼻咽喉科医・医学博士。JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。東京慈恵会医科大学大学院卒業とともに、米国ヒューストン・ベイラー医科大学耳鼻咽喉科へ留学。帰国後、東京慈恵会医科大学附属病院耳鼻咽喉科医長、同大学准教授を経て現職。岐阜大学臨床教授を併任。専門は耳鳴り、めまい、難聴、宇宙酔い。日本耳鼻咽喉科学会代議員、宇宙航空研究開発機構(JAXA)・宇宙医学審査会委員。ヨギー・インスティテュート認定インストラクターであり、ヨガのポーズと呼吸の応用で、耳鳴りやめまいの軽減法を提唱している。著書に『70歳から難聴・耳鳴り・認知症を防ぐ対処法』(さくら舎)など多数。石井正則先生著書 イラスト/かくたりかこ 取材・原文/山村浩子