伊藤匠七段、藤井聡太叡王を破って初タイトル 同学年が藤井一強を崩す/将棋
将棋の伊藤匠七段(21)が20日、甲府市の常磐ホテルで指された第9期叡王戦五番勝負第5局で後手の藤井聡太叡王(21)=8冠=を破り、対戦成績3勝2敗で叡王位を奪取。初タイトルを獲得した。 【写真】将棋の第9期叡王戦五番勝負第5局に臨む藤井聡太叡王 同学年の伊藤七段が、タイトル戦無敗の22連覇中だった同学年の8冠棋士を撃破。藤井一強をついに崩した。 伊藤七段は東京都世田谷区出身で2020年、プロ入り。小学3年時の12年、藤井前叡王と全国大会の準決勝で初対戦し、敗れた藤井前叡王が大泣きしたエピソードで知られており「藤井を泣かせた男」との異名も。プロ入りは藤井前叡王より4年遅く、当時、すでにタイトル保持者で二冠だった同学年の天才の背中を追いかけてきた。 昨年度は竜王戦、棋王戦と立て続けにタイトルに挑戦し、ストレートで敗退。今期の叡王戦で3度目の挑戦となり、〝3度目の正直〟で悲願の初タイトルとなった。