EV充電器の運用開始 三重・松阪市の公共施設11カ所 支払いはスマホアプリで
三重県松阪市は23日、脱炭素社会(カーボンニュートラル)推進の一環で、EV(電気自動車)充電インフラ事業を手掛けるTerra Charge㈱(東京都港区)と、今年8月から官民連携で整備を進めてきた市内公共施設11施設の6kW出力のEV向け普通充電器の運用を開始した。利用者は専用のスマートフォンアプリを使い料金を支払う。日産リーフなどの電気自動車なら1時間当たり(税込み400円)の充電で約50キロ走行可能な充電ができるという。 市は2023(令和5)年2月に公表した「市ゼロカーボンビジョン」で、公共施設へのEV充電器の整備を掲げている。今回の事業は、同年7月に同社と結んだ「地域脱炭素社会の実現に向けた包括連携協定」に基づき官民連携で実施。市は駐車場用地を無償で貸与し、事業者は充電器の設置費全てを負担する。利用料金の一部が市に還元される仕組み。 市内11カ所に設置の充電器は2口分のケーブルを備えているので同時に2台まで充電が可能。利用にはスマートフォンに専用アプリ「Terra Charge」をダウンロードしクレジットカード情報の登録が必要となるが、アプリを使用しない「ゲストモード」でのQRコード決済もできる。 市環境課は「これからEV車が増えていく中、市内の公共施設を訪れた際は設置している充電器をぜひ利用いただけたら」と話している。 EV充電器が設置された公共施設は次の通り。 ▶松阪市駐車場(殿町)、市産業振興センター(本町)、クラギ文化ホール第2駐車場(川井町)、市カリヨンパーキング(日野町)、健康センターはるる第3駐車場(春日町一丁目)、松阪競輪場(同町三丁目)、ワークセンター松阪(上川町)、阪内川スポーツ公園(大足町)、中部台運動公園第1駐車場(立野町)、同第3駐車場(同)、飯南産業文化センター(飯南町横野)